歴史レッスン:.rtf ファイルとは?Rich Text Format
書式付き文書の交換用に Microsoft が公開したマークアップ — Word ネイティブの .doc/.docx バイナリでも、Outlook メールの「リッチ テキスト」包装でもない。

TL;DR
.rtf(Rich Text Format)ファイルは、アプリと OS をまたいで書式付き文書を交換するための Microsoft が公開したマークアップです — 通常 {\rtf で始まり、ASCII 向きの制御語と波括弧のグループで構成され、Word ネイティブの .doc バイナリや .docx ZIP ではありません。Outlook/Exchange メールの「リッチ テキスト」/ TNEF 包装とは別物です。Legacy File Converter は対応文書に Rich Text Format / .rtf を含め、Windows 上でローカルに .rtf を変換します — アップロードはしません。
.rtf ファイルとは?
.rtf ファイルは Rich Text Format 文書です — RTF を、ワープロや他のプログラムの間で書式付きテキスト(と関連する文書機能)を動かすための Microsoft 公開言語として書いてください。ディスク上の拡張子は .rtf(.RTF も)。米国議会図書館の形式ノートと Microsoft 自身の仕様は、RTF を公開仕様付きのプロプライエタリ形式と説明します。多くの非 Microsoft アプリが読み書きを学んだほど読みやすい一方、2008 年まで Microsoft が所有・版管理していました。
本物の .rtf をプレーンテキストエディタで開くと、通常 {\rtf1(または古い {\rtf0)で始まり、\ansi などの文字セットヒント、任意の \ansicpg1252 のようなコードページタグ、フォント表、バックスラッシュ命令と混ざったテキストが見えます。この読みやすい骨格こそ、.docx が既定になるずっと前に、RTF が「別のプログラムが開けるかもしれない Word っぽいものを保存する」日常の選択肢になった理由です。
交換用であり、Word のネイティブの住処ではない
RTF はアプリと OS をまたいで文書が動けるよう作られました。Word は読み書きできますが、古典的な .doc と現代の .docx が Word のネイティブの住処で、RTF はその横にある公開の受け渡し形式です。
RTF は Word の .doc と同じですか?
いいえ — その混同は今も検索欄を埋めます。古典的な .doc は Microsoft Word の古いバイナリ文書形式(多くの人が今も指す Word 97–2003 既定)です。.docx は Office Open XML:XML 部品の ZIP パッケージで、Word 2007 以降の Word 既定です。RTF は別の交換マークアップです。Microsoft の Office ファイル形式リファレンスは今も .rtf を、OS とアプリ間で文書を転送する Rich Text Format として .doc / .docx と並べて載せますが、どちらとも同義ではありません。
人はときどき Word が「ただの Word として扱う」と期待して .rtf を .doc にリネームします。リネームはバイトを変換しません。本物の .rtf は今も RTF マークアップで始まり、古典的バイナリ .doc はそうしません。Word は別ローダーで両方を開けることがありますが、ディスク上の契約は異なります — .doc を変換なしで .docx にリネームするのと同じ教訓です。
もう一つの混同はメールクライアントにあります。Outlook と Exchange は Rich Text Format という作成オプションを出します。Microsoft の Exchange 文書は明確で、そのリッチ テキストメッセージ経路は MAPI メールプロパティ用の TNEF(Transport Neutral Encapsulation Format)包装と同義であり、Word で使えるリッチ テキスト文書形式とはまったく別です。ディスク上の .rtf 添付は文書交換ファイル、Outlook の「リッチ テキスト」メールは別の包装の話です(受信側が TNEF を解けないとき多くは Winmail.dat が絡みます)。古いメール本文の「リッチ テキスト」設定が、添付が Word の .rtf 保存だったことを意味するとは仮定しないでください。
RTF ≠ .doc ≠ .docx ≠ Outlook の「リッチ テキスト」メール
文書 RTF は公開された交換マークアップです。Word の .doc/.docx は Word ネイティブの文書パッケージです。Outlook/Exchange の「リッチ テキスト」はメッセージ包装経路(TNEF)で、ハードディスク上の .rtf ファイルとは別物です。拡張子のリネームではどれも変換されません。
RTF の由来(Microsoft、約 1987 年、交換の時代)
Microsoft は 1980 年代中盤〜後半に、書式付きテキストの転送形式として RTF を導入しました。米国議会図書館の年表と Microsoft Systems Journal の索引は、Nancy Andrews の 1987 年 3 月の記事「Rich Text Format Standard Makes Transferring Text Easier」を初期の公開説明として指摘し、後の仕様はその時点をバージョン 0 / 最初の説明の時代と扱います。Wikipedia や製品史は、最初の出荷 RTF リーダー/ライターを 1987 年の Macintosh 版 Microsoft Word 3.0 に置きます。「誰かが X 日に発明した」という単一主張は控えめに — 公開記録は、Microsoft が公開し拡張し続けたチーム形式です。
広がった理由は実用的です。1980〜2000 年代のオフィスは Word、WordPerfect、Works、Ami Pro、そして太字とフォントを保ったクリップボード貼り付けが必要な無数の Windows アプリの寄せ集めでした。RTF は完全な Word バイナリより多くのプログラムが出しやすく、プレーン .txt より書式に優しいものでした。Windows の WinHelp は何年もヘルプ本文に RTF を使い、WordPad(Windows 95 から)は RTF をネイティブ保存経路とし、開発者は Word と仲間がスタイルを保てるよう Rich Text Format をクリップボードに載せました。WordPerfect 時代の「相手が開けるかもしれないものを保存する」流れを含むベンダー横断の受け渡しは、どちらもピクセル完璧を約束しなくても、共通方言として RTF に寄りかかりました。
Word が成長するにつれ Microsoft は番号付き RTF 仕様を出し続けました。正式な 1.0 は 1992 年 6 月、その後 Word 95 / 97 / 2000 / 2002 / 2003 / 2007 ラインに沿う 1.x 更新。バージョン 1.5(1997 年 4 月、Word 97 時代)は、7 ビットのみの本文を超え、\u や \ansicpgN など Unicode 向け制御語を加えた、よく引用される転機です。最後に公開された仕様は 1.9.1(2008 年 3 月、Word 2007 時代)。その後 Microsoft は拡張を凍結し、Word 2010 の注記は新しい Word 機能のために RTF を強化しないとし、「RTF として保存」では新しいレイアウトや機能が落ちることがあります。交換の時代は一夜で消えず、新しい制御語が来なくなっただけです。
公開された Microsoft 形式、1.9.1 以降は凍結
RTF は Microsoft のプロプライエタリのままでしたが、他ソフトが読み書きできるよう仕様を続けて公開しました。バージョン 1.9.1(2008 年 3 月)が最後のリリースで、それ以降の Word 専用機能は RTF では往復できないことがあります。
RTF の特徴(制御語、グループ、読みやすいマークアップ)
仕組みを平易に。RTF ファイルは主に 7 ビット ASCII のプレーンテキストです(後の版はより豊かな文字処理も許可)。トークンは三種です。制御語(バックスラッシュ+英字。例:\b で太字オン、\b0 でオフ)、制御記号(バックスラッシュ+非英字 1 文字。例:ノンブレーキングスペースの \~)、グループ(波括弧 { ... } で書式を適用したり、フォント・色・スタイル・画像・文書情報の表を持つ範囲)。ファイルは通常、ヘッダ(\rtf0 / \rtf1、文字セット、フォント表など)と段落・ランの文書本体を持ちます。マジックナンバー検査は先頭の {\rtf を見ます。
この設計が、Word ネイティブのバイナリと RTF が違う感じがする理由です。多くの .rtf をメモ帳で開いても、バックスラッシュのあいだに人間が読める語がまだ見えます。忠実度がばらつく理由でもあります。アプリは制御語の部分集合を実装し、WordPerfect やサードパーティの書き手は Word 専用グループを無視することがあり、埋め込み画像はテキストストリーム内の十六進ブロブになり得ます。後の仕様ではコメントや変更履歴も含め Word 文書の多くを運ぼうとしましたが、「開ける」は「どこでも同じ見た目」を意味したことはありません。
なぜ 2026 年でも .rtf がディスクとメールアーカイブに残るのか
2026 年でも .rtf は、古いメール添付、「Word または RTF」を求めた法律・学校の提出物、WordPad の保存、書き出したメモ、クリップボード時代のアーカイブ、ヘルプ執筆の残り、「WordPerfect / Works / 交換用」と書かれたフォルダに出てきます。米国議会図書館の所蔵だけでも、個人・組織の文書に大量の RTF があり、形式が進化を止めたあとも交換コピーが積み上がることを思い出させます。日常語でいうレガシーファイルです。RTF が持ち運びやすい中間地帯だった時代の、まだ使える文書で、.doc でも .docx でもなくその横にあります。
Legacy File Converter は 対応ファイルの種類 で Rich Text Format / .rtf を対応文書として挙げ、Windows 上でローカルに .rtf を変換します。アップロードはしません。本稿は歴史のままです。近隣のワープロレッスンは 歴史レッスン:.doc ファイルとは?、歴史レッスン:WordPerfect(.wpd)、歴史レッスン:Microsoft Works(.wps)、歴史レッスン:Ami Pro(.sam)、実務向けの 開かない古い Word 文書 を参照してください。
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